ありがとう 日本の職人魂
昨日の夜、座っていた椅子が「バキン!」という音とともに背もたれが落ちてしまいました。正確には背もたれを支えていたボルトの溶接された部分が金属疲労を起こして切れてしまったようです(下の写真)。
これがその椅子です。(あまり綺麗じゃない部屋ですみません(^_^;))
椅子の上のラインは、合皮にひびが入ってしまった所をガムテープで修理したものです。
見ての通り色々とガタがきていて、もはや満身創痍。今回壊れてしまった背もたれが激しくリクライニングしてしまっています…
今回の壊れ方は自分でどうにかなる破損ではありません。溶接器具が必要なため、残念ながら廃棄することになります。
思い出を語ると長くなってしまうのでここでは語りませんが、小さい頃に学習机とセットで我が家にやってきて、今に至るまでずっと使い続けてきました。残念ながら学習机の方は随分前に処分してしまいました。
さて、こんな記事のタイトルがなぜ「職人魂」なのでしょうか?
それはこの椅子が、(厳密に憶えていませんが)実に20年以上の長きにわたって自分を支えてきた優れた耐久性を持っていたからです!つまり職人さんの仕事の出来の凄さです!!
これまでこの椅子を使って高い所に上るための踏み台にしたり、音楽を聴きながらいつの間にか眠ってしまい、長時間背もたれにもたれかかっていたりしました。重いものをのせて台車がわりに使った事もあります。こんな事を20年以上も繰り返してきたにも関わらず、今まで何事もなかったように座らせてくれた耐久性は本当に凄いなと感じました。
日本のものづくりは「小型化」や「精密さ」が世界でも広く知られている特徴ですが、今回この椅子が壊れた事で、その「耐久性」も世界に通用する特徴である事に改めて気づかされました。
最近の日本で販売されている物は、大概人件費の安い国で大量に製造されているものが多いです。また安全上最低限の耐久性が保てる設計と材料でさらにコストを抑えています。
これははっきり言うと「安かろう悪かろう」です。
安く済む分買い換えにも抵抗が無く、「安いからすぐに壊れても仕方がない」「安いから壊れたらまた買えばいい」という事です。
確かに買ってすぐ壊れた方がより多く、より早くお金が回ります。でも果たしてそれでいいのでしょうか?
今回自分は椅子が壊れた事でひっくり返って危うくけがをする所でした。幸い大きなけがにはなりませんでしたが。
安く壊れやすい椅子ということは、こんな危険な思いをする事態が短いスパンで繰り返されるということではないでしょうか?
確かに製品としては最低限法で決められた耐久性さえ守っていればいい事になっています。
椅子に求められるのは贅沢な肘掛けや楽に高さを調整できる機能よりも、まず第一に危険を及ぼす破損をしない耐久性が必要かと思うのです。多少高くついても長く使える方がずっと安心できます。
昔は日本国内で製造されるものも割合多かったと思いますが、その日本製の性能は今回の椅子のように、規格外れに高い耐久性を持っていたように思います。職人さんが長年培ってきた経験と勘が溶接ひとつにしても魂込めて作り上げたものがこうして20年以上も耐えて来られたのだと思うのです。それはつまり信頼性につながります。
今の世の中、そして今の日本の状況(特に景気)は、この“ものづくり”に対する熱き「職人魂」を目先の利益だけにとらわれて切り捨ててきた結果ではないかと思います。
物をつくってるのは会議でうたた寝をしているお偉いさんじゃなくて工場の職人さんです。
あくびをしながら眠気覚ましにコーヒーを飲んでいる時、職人さんは0.1ミリ以下の誤差も見逃さないよう目を光らせています。
おいしいコーヒーが飲めるのは、会議で寝息を立てていられるのは職人さんが完璧な仕事をしてくれているおかげなんです。
何だかかけがえのない貴重な財産を価値がわからず捨てているようで胸が痛みます。
経験はお金では絶対に買えないものです!!これでいいのか日本!!
……と、なんだか熱く語ってしまいました。お聞き苦しい部分もあったかと思います(^_^;)
それ故に本気でこの国を心配しているのです。
日本の職人さんの技術は世界でもトップクラスだと思うんです。
今その世界に通用する日本の「職人魂」の真価を見つめ直す必要があるのではないでしょうか?
こうして今回椅子が壊れた事で色々と考えさせられました。
そしてこの椅子と、この椅子を作ってくれた職人さんに心から感謝の気持ちを送りたいと思います!!
ありがとう!!
これがその椅子です。(あまり綺麗じゃない部屋ですみません(^_^;))
椅子の上のラインは、合皮にひびが入ってしまった所をガムテープで修理したものです。
見ての通り色々とガタがきていて、もはや満身創痍。今回壊れてしまった背もたれが激しくリクライニングしてしまっています…
今回の壊れ方は自分でどうにかなる破損ではありません。溶接器具が必要なため、残念ながら廃棄することになります。
思い出を語ると長くなってしまうのでここでは語りませんが、小さい頃に学習机とセットで我が家にやってきて、今に至るまでずっと使い続けてきました。残念ながら学習机の方は随分前に処分してしまいました。
さて、こんな記事のタイトルがなぜ「職人魂」なのでしょうか?
それはこの椅子が、(厳密に憶えていませんが)実に20年以上の長きにわたって自分を支えてきた優れた耐久性を持っていたからです!つまり職人さんの仕事の出来の凄さです!!
これまでこの椅子を使って高い所に上るための踏み台にしたり、音楽を聴きながらいつの間にか眠ってしまい、長時間背もたれにもたれかかっていたりしました。重いものをのせて台車がわりに使った事もあります。こんな事を20年以上も繰り返してきたにも関わらず、今まで何事もなかったように座らせてくれた耐久性は本当に凄いなと感じました。
日本のものづくりは「小型化」や「精密さ」が世界でも広く知られている特徴ですが、今回この椅子が壊れた事で、その「耐久性」も世界に通用する特徴である事に改めて気づかされました。
最近の日本で販売されている物は、大概人件費の安い国で大量に製造されているものが多いです。また安全上最低限の耐久性が保てる設計と材料でさらにコストを抑えています。
これははっきり言うと「安かろう悪かろう」です。
安く済む分買い換えにも抵抗が無く、「安いからすぐに壊れても仕方がない」「安いから壊れたらまた買えばいい」という事です。
確かに買ってすぐ壊れた方がより多く、より早くお金が回ります。でも果たしてそれでいいのでしょうか?
今回自分は椅子が壊れた事でひっくり返って危うくけがをする所でした。幸い大きなけがにはなりませんでしたが。
安く壊れやすい椅子ということは、こんな危険な思いをする事態が短いスパンで繰り返されるということではないでしょうか?
確かに製品としては最低限法で決められた耐久性さえ守っていればいい事になっています。
椅子に求められるのは贅沢な肘掛けや楽に高さを調整できる機能よりも、まず第一に危険を及ぼす破損をしない耐久性が必要かと思うのです。多少高くついても長く使える方がずっと安心できます。
昔は日本国内で製造されるものも割合多かったと思いますが、その日本製の性能は今回の椅子のように、規格外れに高い耐久性を持っていたように思います。職人さんが長年培ってきた経験と勘が溶接ひとつにしても魂込めて作り上げたものがこうして20年以上も耐えて来られたのだと思うのです。それはつまり信頼性につながります。
今の世の中、そして今の日本の状況(特に景気)は、この“ものづくり”に対する熱き「職人魂」を目先の利益だけにとらわれて切り捨ててきた結果ではないかと思います。
物をつくってるのは会議でうたた寝をしているお偉いさんじゃなくて工場の職人さんです。
あくびをしながら眠気覚ましにコーヒーを飲んでいる時、職人さんは0.1ミリ以下の誤差も見逃さないよう目を光らせています。
おいしいコーヒーが飲めるのは、会議で寝息を立てていられるのは職人さんが完璧な仕事をしてくれているおかげなんです。
何だかかけがえのない貴重な財産を価値がわからず捨てているようで胸が痛みます。
経験はお金では絶対に買えないものです!!これでいいのか日本!!
……と、なんだか熱く語ってしまいました。お聞き苦しい部分もあったかと思います(^_^;)
それ故に本気でこの国を心配しているのです。
日本の職人さんの技術は世界でもトップクラスだと思うんです。
今その世界に通用する日本の「職人魂」の真価を見つめ直す必要があるのではないでしょうか?
こうして今回椅子が壊れた事で色々と考えさせられました。
そしてこの椅子と、この椅子を作ってくれた職人さんに心から感謝の気持ちを送りたいと思います!!
ありがとう!!